価格公開の3つの型を比べる|全公開・目安公開・非公開
価格公開の3つの型を比べるとは、元のテーマ「価格は公開すべき?メリット・デメリットを整理」を、比べる形で読み直した記事で…
text: HYPE編集部
動画クリエイターの記事一覧へ価格公開の3つの型を比べるとは、元のテーマ「価格は公開すべき?メリット・デメリットを整理」を、比べる形で読み直した記事です。要点は太字で示します。 見出しは短く言い切り、結論を先に置きます。
結論:型は案件の幅で決める
結論は、価格の正解は1つではないことです。内容が定型で条件の違いが小さい仕事は全公開、案件で幅がある仕事は目安・範囲で公開、案件ごとに大きく変わる仕事は非公開・個別見積もりが向きます。金額そのものはここでは扱わず、機能・向いている相手・手間で比べます。
型1:全公開

含まれるもの・含まれないもの・条件を金額とセットで並べる型です。問い合わせ前に相手が判断できるため、やりとりは最速です。向いているのは、メニュー化された定型サービスです。弱みは、金額だけが独り歩きし、内容の違いより金額で比べられやすいことです。
価格をそのまま載せる場合は、表示の仕方そのものがルールの対象になります。割引や実績をうたう表示の線引きは、消費者庁の景品表示法の解説で確認でき、根拠のない「通常価格」との比較表示などは不当表示にあたる場合があります。
型2:目安・範囲で公開
「内容によって変わる」という幅と、変わる要因(素材の量・テロップの有無・修正の回数など)を一緒に見せる型です。予算の感覚は共有でき、案件差も伝えられる中間案で、動画編集のように幅がある仕事に合います。前提条件を必ず添えることが条件です。
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型3:非公開・個別見積もり
金額は相談後に伝える型です。説明に時間をかけられるため、複雑な案件では誤解が減ります。一方、相手は高いか安いか分からず、問い合わせ自体をためらうことがあります。非公開にするなら、実績・進め方・含まれる範囲など金額以外の判断材料を先に渡してください。

比べる軸は3つ

比べる軸は、①相手が判断できる速さ、②誤解の起きにくさ、③自分の説明の手間の3つです。速さは全公開、誤解の少なさは個別見積もり、バランスは目安公開です。自社が2位以下になるような順位付けではなく、自分の案件の幅に合う型を選ぶのがこの比較の使い方です。迷ったら目安公開から始め、問い合わせの内容を見て調整します。価格の見せ方で迷う場合は、コミッターズへお問い合わせください。制作の進め方と合わせて相談できます。
比べる軸には、発注側との認識のずれを防ぐ観点も入れておきたいところです。厚生労働省のフリーランスガイドラインは、業務内容や報酬などの取引条件を書面やメールで明示することを求めており、公開価格と実際の条件をどう一致させるかが判断材料になります。
よくあるつまずき
・型を選ばず、行き当たりばったりで進めてしまう
・比べる軸を決めず、印象だけで判断してしまう
・決めた型を、実際の仕事に合わせて見直さない
どれも、型を先に決めておくことで防げます。完璧を目指さず、まず自分の仕事に当てはまる型を1つ選ぶところから始めてください。
また、関連する記事もあわせて紹介します。
値付けが怖い|価格を上げる決断とメンタルの記事でも紹介しましたが、テーマに合う視点を補えます。
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公開した価格が、仕事の取り方を変える
価格の見せ方は、単なる表示の問題ではありません。問い合わせの質そのものを変えます。価格の目安が見えていると、予算の合わない相談は自然に減り、最初から条件の合う相手と話が始まります。商談の入口で金額のすり合わせに時間を使わなくなる分、提案の中身に集中できるようになります。
逆に、価格を伏せたままだと、問い合わせの数は増えても、金額を聞いた時点で離れる相手が一定数出ます。どちらが良いかは、受けたい仕事の幅で決まります。大事なのは、型を選んだ理由を自分の言葉で説明できることです。「なぜこの見せ方なのか」を語れるクリエイターは、価格そのものよりも信頼で選ばれやすくなります。
公開した価格は、実績が増えたら見直す前提で置いてください。最初の価格は仮でよく、仕事の内容と引き合いが変われば、型ごと変える判断もありえます。
また、価格を見せることは、自分の仕事を値踏みする行為でもあります。公開した金額に問い合わせが来るということは、その金額で「頼みたい」と思う相手がいるという確認になります。反応が薄ければ、金額ではなく見せ方や対象の問題かもしれません。価格公開は、宣伝であると同時に、市場の反応を測る道具でもあるのです。
どの型にも共通するのは、決めたら一定期間は続けて反応を見ることです。1件の問い合わせで型を変えていては、比べる材料が貯まりません。

公開した価格で受注が進むと、そのまま請求の段階に入ります。請求書に何を書くかは、国税庁のインボイス制度の案内が示す適格請求書の記載事項が物差しになり、税込か税抜かを含め、表示と請求の食い違いを作らないことが大切です。
まとめ
結論は、比べる軸を決めて、自分の状況に合う型を選ぶことです。筆者としては、まずこの記事の比較表で自分の現在地を1つ選び、今週の仕事に当てはめてみることをおすすめします。迷う場合は、コミッターズへお問い合わせください。
出典
・消費者庁の景品表示法の解説
・厚生労働省のフリーランスガイドライン
・国税庁のインボイス制度の案内
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