無料の動画診断・チャンネル診断を仕事の入口にする方法
無料の動画診断・チャンネル診断とは、相手の動画やチャンネルを見て、改善のヒントを伝えることで、仕事のきっかけをつくる方法…
text: HYPE編集部
動画クリエイターの記事一覧へ無料の動画診断・チャンネル診断とは、相手の動画やチャンネルを見て、改善のヒントを伝えることで、仕事のきっかけをつくる方法です。ポイントは、無料で渡すのは「作業」ではなく「気づきという価値」にとどめることです。この記事では、診断を仕事の入口にするための設計を、順番に整理します。
無料診断とは?
無料診断とは、動画やチャンネルを見た専門家が、良い点と改善点をフィードバックするサービスのことです。依頼者にとっては、自分の動画を客観的に見てもらえる機会になり、診断する側にとっては、相手の悩みを知る入口になります。
診断は、売り込みの前に「この人は自分の課題を理解してくれている」と感じてもらえる点が大きな特徴です。営業というより、相談の最初の一歩として設計すると、相手も受け取りやすくなります。
診断の材料になる数字は、プラットフォームの公式機能から取るのが基本です。たとえばYouTube ヘルプでは、チャンネルの管理や分析に関する公式の案内がまとめられています。
なぜ仕事の入口になるのか
診断が仕事の入口になるのは、依頼する前に、相手の状況や課題を共有できるからです。依頼者は、自分の悩みを言葉にできていないことがよくあります。診断を通じて、「ここが課題だった」と気づくと、その課題を解決してくれる人に頼みたくなります。
また、診断の中身を通して、作り手の考え方や得意な領域が相手に伝わります。仕事を頼むかどうかを決めるとき、依頼者が見ているのは、技術よりも「自分の課題を任せられる人か」という点です。診断は、それを自然に見せられる場になります。
無料で渡すのは「価値」であって「作業」ではない

無料診断で最も大切なのは、渡すものの範囲を決めることです。気づきやヒントを渡すのは価値ですが、具体的な編集作業や素材の制作まで無料で行うと、それは「無料の仕事」になってしまいます。
診断では、「どこが課題か」「どう直すとよいか」の方向性までを渡し、実際の作業は有料の依頼として相談する、という線引きを先に決めておきましょう。この線引きが曖昧だと、診断のたびに作業が膨らみ、時間も気持ちも消耗してしまいます。

診断項目の作り方
診断をする際は、毎回ゼロから考えるのではなく、見る項目を先に決めておくと、短い時間で質の高いフィードバックができます。動画であれば、たとえば次のような項目が考えられます。
・冒頭の見せ方(何の動画かが伝わるか)
・構成の順番(迷わず見られるか)
・テロップの読みやすさ
・音の聞きやすさ
・サムネイルとタイトルの伝わりやすさ
項目を固定しておけば、診断の質がそろい、相手にも「ちゃんと見てもらえた」という安心感を与えられます。すべての項目を細かく指摘する必要はなく、優先度の高い数点に絞って伝えるほうが、相手も動きやすくなります。
診断を入口にした案件づくりには、スキルマーケットの活用も組み合わせられます。
→ スキルマーケット ココナラ
診断の流れ

診断は、次の流れで進めると、仕事につながりやすくなります。
・相手の目的を聞く(何のための動画・チャンネルか)
・動画やチャンネルを見る
・良い点を伝える
・改善点を、優先度の高いものから数点に絞って伝える
・次の一歩として、必要なら相談できることを伝える
最初に目的を聞くことが、診断の質を決めます。目的がわからないまま見ると、的外れな指摘になりかねないためです。良い点を先に伝えるのは、相手が改善点を受け止めやすくなるためです。
診断のあとの提案の仕方
診断の最後に、仕事の提案を押しつけるのは避けましょう。診断で見つかった課題について、「ここは一緒に直せます」と、選択肢のひとつとして伝える程度が自然です。
提案の内容は、診断で気づいた課題に直接つながるものに絞ります。関係のない提案をすると、診断が営業の口実だったと感じられ、信頼を損ねることがあります。相手が検討する時間をとれるよう、すぐに返事を求めないことも大切です。
診断後の提案は、相手の事業の困りごとに接続してこそ意味を持ちます。事業者支援の情報収集には、中小企業庁が運営するミラサポplusのような公的な情報基盤も参考になります。
診断で気をつけたいこと
診断には、いくつか気をつけたい点があります。まず、相手のチャンネルや動画を見ることについて、事前に了承を得ることです。相手の依頼で行う場合は問題ありませんが、こちらから声をかける場合は、突然の指摘が失礼にならないよう、言葉選びに配慮が必要です。
また、診断の中で、相手の素材や情報を無断で使ったり公開したりしないことも大前提です。診断の内容を事例として紹介したい場合は、必ず相手の許可を得てください。
「無料」を前面に出す診断では、表示の仕方にも注意が必要です。消費者庁の景品表示法の解説では、消費者に誤解を与えない表示の考え方が示されています。
例で考えてみる(仮の場面です)
チャンネルを持つ事業者から、「動画を見てもらえない」という相談を受けたとします。診断をしたところ、冒頭で何の動画かが伝わりにくいことが、主な課題だとわかりました。
診断では、「冒頭で、動画の中身を一文で伝える」という方向性を、具体的な言い回しの例とともに伝えます。実際に冒頭を作り直す作業は、診断に含めず、「よければ一緒に作り直せます」と、選択肢のひとつとして伝えます。この例は仮の場面ですが、診断を入口にして、課題の共有から提案へ進む流れを示しています。
よくあるつまずき
・無料で作業まで進めてしまい、診断のたびに時間が奪われる
・指摘ばかりで、良い点を伝えず、相手を落ち込ませる
・診断の最後に、関係のない提案をして信頼を損ねる
・相手の許可なく、診断の内容を事例として使ってしまう
どれも、診断で渡す範囲と、診断後の動き方を、先に決めておくことで防げます。
診断のあとに渡すもの
診断をしたあとは、結果をまとめた短い資料を渡すと、相手が社内で共有しやすくなります。内容は、現状の整理、改善できそうな点、優先して取り組むと良さそうなことの三つ程度にまとめます。
資料は、作業そのものを渡すのではなく、「考え方」と「次の一歩」を渡す形にすると、無料の範囲を保ちやすくなります。
最後に、「ご希望があれば、ここから先をお手伝いします」と添えて、次の選択肢を示しておきます。強く勧めず、判断は相手に委ねる姿勢が大切です。診断の範囲や所要時間は、事前に伝えておくと安心です。断られても、お礼を伝えて関係を終えましょう。診断の記録は、次の提案に活かせる貴重な材料になります。
無料診断を行う際は、自分の負担が大きくなりすぎないように、診断できる件数や頻度にも上限を決めておきましょう。無理のない範囲で続けることで、診断の質も保ちやすくなります。相手にとっても、丁寧な診断のほうが、価値を感じてもらいやすくなります。続けるほど、診断の型が洗練されていきます。
はてなブログの「無料診断を仕事の入口にする設計」でも紹介しましたが、診断を仕事の入口にする設計を、くわしく整理しています。また、アメブロの「まずは小さく試作から!提案のはじめ方」では、診断のあとの小さな提案の作り方を紹介しています。ほかにも、ウハウハ高等学校の「相談から依頼へつなげる流れの作り方」が参考になります。HYPEの公式サイトでは、ほかのテーマの記事もまとめて読めます。
診断後の受け皿を広げたい方は、クラウドソーシングの活用も検討してみてください。
→ クラウドソーシング クラウディア

まとめ
無料診断は、仕事の入口として強い方法ですが、使い方を間違えると消耗します。渡すのは気づきという価値にとどめ、診断項目と流れを固定し、提案は診断で見つけた課題に絞る。筆者としては、まず診断項目を5つ程度に絞った型を作り、小さく試すことをおすすめします。
出典
・YouTube ヘルプ
・景品表示法の解説
・ミラサポplus
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