クリエイターの肩書きの決め方|印象が変わる一言
クリエイターの肩書きとは、自己紹介の最初の一行で、「誰の、どんな仕事を引き受ける人か」を伝える短い言葉のことです。「デザ…
text: HYPE編集部
SNS運用の記事一覧へクリエイターの肩書きとは、自己紹介の最初の一行で、「誰の、どんな仕事を引き受ける人か」を伝える短い言葉のことです。「デザイナー」「動画編集者」といった職種名だけでは、他の人との違いも、頼める内容も伝わりません。この記事では、職種名の次に置く一言をどう決めるかを、型と手順で整理します。
肩書きは、自己紹介の最初の一行

肩書きは、プロフィールの最初に目に入る言葉です。SNSの名前の横や、ポートフォリオの冒頭、名刺や自己紹介の場面など、多くの人が最初に読むのがこの一行です。
最初の一行で「自分に関係がありそうか」を判断してもらえるかどうかが、その先を読んでもらえるかを左右します。そのため、肩書きは、かっこよさよりも、わかりやすさを優先して考えるのが基本です。
肩書きは、一度決めたら変えられないものではありません。活動の内容や、頼まれる仕事が変わるにつれて、少しずつ更新していくものです。完璧を目指さず、まずは今の自分に合う言葉を置いてみてください。
職種名だけでは、伝わらないこと
「動画編集者」と書いてあるだけでは、見る人は、どんな動画が得意なのか、どんな相手の仕事を引き受けているのかが、わかりません。同じ職種名の人は、たくさんいるからです。
職種名は「箱の名前」であり、箱の中身は、次の一言で伝わります。たとえば、「飲食店向けの動画編集者」と書くと、どんな相手に向けた仕事なのかが見えてきます。
職種名に、誰に向けているのか、どんな場面なのかを足すだけで、見る人は、自分の悩みに近いかどうかを判断しやすくなります。

肩書きの型:誰に×何を×どんな形で

肩書きを考えるときは、次の3つの要素から、使えるものを選んで組み合わせると作りやすくなります。
・誰に:どんな相手の仕事を引き受けるか(例:小さな飲食店、個人の発信者、地域の事業者)
・何を:どんな仕事を得意とするか(例:短い動画、ロゴ、チラシ、台本づくり)
・どんな形で:どんな姿勢や進め方か(例:相談しながら、継続して、やさしい言葉で)
3つ全部を入れる必要はありません。「誰に」と「何を」の二つがあれば、十分に伝わる肩書きになります。長くなりすぎると、かえって覚えてもらいにくくなるためです。
組み合わせの例としては、「小さなお店向けの動画編集者」「個人事業主のためのロゴデザイナー」のような形があります。これらは例であり、自分の活動に合わせて言葉を選んでください。
決めた肩書きは、スキルマーケットのプロフィールにもそのまま活かせます。
→ スキルマーケット ココナラ
肩書きは、仕事を探す入口でもあります。たとえばランサーズのようなクラウドソーシングでは、公開したプロフィールの肩書きが、依頼者が最初に目にする自己紹介になります。
肩書きの作り方:4つの手順
実際に肩書きを作るときは、次の手順で考えると、整理しやすくなります。
・手順1:これまでの仕事や制作物を振り返り、頼まれやすかったことを書き出す
・手順2:その仕事を頼んでくれた相手の共通点を探す
・手順3:「誰に」「何を」の言葉を、短い表現にまとめる
・手順4:職種名と組み合わせて、声に出して読んでみる
声に出したときに、すっと言える長さであることが、使いやすい肩書きの目安です。言いにくい肩書きは、自己紹介の場面でも使いにくく、相手にも伝わりにくくなります。
候補ができたら、友人や知人に見てもらい、「どんな仕事をしている人だと思うか」を聞いてみてください。自分の意図と、相手の受け取り方のずれを確認できます。
避けたい肩書きの例
肩書きには、避けたほうがよい形もあります。
・「何でもできます」のように、範囲が広すぎて、何を頼めるかわからない
・自分で作った造語で、意味が伝わらない
・実績や経験がないのに、大きな言葉で自分を飾ってしまう
・長すぎて、一度で読み取れない
特に、事実と異なる内容や、根拠のない肩書きを使うのは避けてください。信頼を損なうだけでなく、後から困る原因になります。自分が実際に引き受けられる範囲を、正直に言葉にすることが大切です。
例で考えてみる(仮の場面です)
デザインを仕事にしたい人が、SNSのプロフィールに「デザイナー」とだけ書いていたとします。作品は魅力的ですが、何を頼めるのかがわからず、問い合わせにはつながっていません。
そこで、これまでの制作物を振り返ると、小さな店舗のチラシやメニュー表を作ることが多かったと気づきます。この共通点をもとに、「小さな店舗向けのデザイナー」という肩書きに書き換えます。
さらに、プロフィールの一文目に「チラシとメニュー表を、相談しながら作ります」と添えます。この例は仮の場面ですが、誰に何を提供するのかが一行でわかるようになると、見る人は、自分の悩みと重ねて読みやすくなります。
肩書きを使う場所と、揃え方
肩書きは、決めたら、いろいろな場所で同じ形で使うと効果的です。
・SNSの名前やプロフィールの冒頭
・ポートフォリオや自己紹介ページの見出し
・名刺やメールの署名
・提案書や見積書の自己紹介欄
場所ごとに肩書きがばらばらだと、見る人は「結局、何をしている人なのか」と迷ってしまいます。まずは、一番よく見られる場所から揃えていき、少しずつ他の場所にも広げてください。
肩書きを変えたときは、古い場所に残っている表記も、できる範囲で更新しておくと、印象の食い違いを防げます。
出品型のサービスでも事情は同じで、ココナラではサービスの出品者プロフィールが依頼の判断材料になります。置く場所ごとに肩書きの役割は変わらないため、表記を揃えておくと迷いが減ります。
よくあるつまずき
・かっこよさを優先して、意味が伝わりにくくなる
・範囲を広げすぎて、何が得意なのかわからなくなる
・一度決めた肩書きにこだわり、活動の変化に合わせて更新しない
・場所ごとに肩書きが違い、印象がばらばらになる
どれも、「初めて見る人が、一行で理解できるか」を基準に見直すことで、改善しやすくなります。
肩書きを見直すタイミング
肩書きは、一度決めたら終わりではありません。頼まれる仕事の種類が変わってきたとき、得意なことが増えたとき、相手からよく言われる言葉が変わってきたときが、見直しのタイミングです。数か月に一度、「いま頼まれていること」と「いまの肩書き」にずれがないかを確認すると、印象の食い違いを早めに直せます。ずれが見つかったら、完全に書き換えるのではなく、一言だけ変えてみるところから始めてください。
小さな変更でも、プロフィールを見る人には新しい印象として伝わります。変えたあとは、問い合わせの内容や相手の反応が変わったかどうかも、あわせて観察してみましょう。
はてなブログの「肩書きの考え方|職種名の次に置く一言」でも紹介しましたが、職種名の次に置く一言を整理しています。また、アメブロの「プロフィールから問い合わせまでの道、つながってる?」では、プロフィールから問い合わせまでの導線を紹介しています。ほかにも、令和の総合商社の「一言で伝わる自己紹介の考え方」が参考になります。HYPEの公式サイトでは、ほかのテーマの記事もまとめて読めます。
肩書きと実績の見せ方を学び直したい方には、ライター向けの講座もあります。
→ あなたのライターキャリア講座

受ける仕事の種類が変わってきたら、肩書きの見直しどきです。働き方の前提を確認する資料としては、厚生労働省が公開しているフリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドラインも参考になります。
まとめ
肩書きは、自己紹介の最初の一行で、誰の、どんな仕事を引き受ける人かを伝える言葉です。職種名に、「誰に」と「何を」の一言を足し、声に出して言える長さに整える。筆者としては、まず直近の制作物を三つ振り返り、頼まれやすかったことの共通点を探してみることをおすすめします。
出典
・ランサーズ
・ココナラ
・フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン
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